お味噌作り
最近、近所のおばちゃんたちから、お味噌作りを頼まれることが多くなりました。
今まで、「手前味噌」を遠くに住む子どもや孫たちに送っていたおばちゃんたちが
年を取って、お味噌作りが、「思こっ」になってきたのです
味噌は、作って子供たちに送りたい
でも、味噌作りは、「思こっ」
「圭子ちゃんに頼んみゃい」とうわさが飛び交い
あちこちから、頼まれます
でもね。そんなおばちゃんたちのお味噌を作るときは、
必ず、おばちゃんのレシピ通りに作ることにしています
大豆、塩の量から始まり、
米を入れるかどうか
他に入れるものがあるのか、
仕上げはいつの段階でするのか(人によって、二日目の朝から、三日目の朝まで様々)
米を入れるおばちゃん。入れないおばちゃん
最後に炊いたもち米を入れるおばちゃん
みりんを入れるおばちゃん
焼酎を入れるおばちゃん
みんな、少しずつ、それぞれの「手前味噌」があります
そして、その「手前味噌」を、待っている都会に住む子供たちへ
おばちゃんが、年を取って作れなくなっても
味は少しでも近い物を送りたい
そう思うのです。
今日のお味噌は、私が、大学生の時までお年玉を持って来てくれたおばちゃんでした
お金がなかったあのころ、
おばちゃんからもらうお年玉が本当に嬉しかった
何十年も経って、
お味噌をおばちゃんの代わりに作っている私
ささやかな恩返しです